GYNECOLOGY
GYNECOLOGY
婦人科
地域の女性の
一生涯の健康を第一に。
一般婦人科診療、子宮がん検診、妊娠を希望される方へのサポート、
更年期、乳腺疾患、女性内科など幅広く対応いたします。
女性の体はとても複雑で繊細であり、思春期から性成熟期、更年期にいたるまで、
体内では常にホルモンバランスの変化が起こっており、
心身の状態に大きな影響を及ぼします。
さらに妊娠・出産によって劇的な体の変化が起こります。
それぞれのライフステージによって起こりやすいこと、
気をつけないといけない症状や体調の変化があります。
地域のかかりつけ医として女性の皆さまの健康な毎日のために日々尽力して参ります。
子宮がん検診
当院での子宮がん検診は超音波検査を併用しております。
いわゆる「子宮がん検診」とは子宮頸がんの検診ですが、必要に応じて子宮体がんの検診を同時に行います。
検診の結果は郵送いたします。
検診の結果で、「精密検査が必要」となった場合も対応いたします。
- 検診期間
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毎年6月~12月に自治体の子宮がん検診を行っております。
- 受診対象の方
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20歳以上かつ偶数年齢の女性(岡山市の場合)
※前年度未受診の場合は奇数年齢でも受診可、
30歳から65歳は毎年受診可
- 対象地域
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以下の地域に住民票がある方
- 岡山市
- 赤磐市
- 瀬戸内市
- 備前市
- 和気町
- 自治体により対象者は若干異なりますので、ご不明な点があればお問合せください。
- 検診無料クーポン券の対象者は是非ご利用ください。
- 赤磐市と瀬戸内市にお住まいの方は、「がん検診受診券」が必要になりますので、ご持参いただきますようお願いいたします。
月経・出血
月経がきちんとあるかどうかは、女性にとって健康状態のバロメーターの一つと言えます。
月経に関する女性特有の訴えは、思春期から更年期までさまざまです。
それぞれのライフステージに合った治療を考えていきましょう。
- 月経が来ない
- 月経痛がつらい
- 月経量が多い 長びく
- 月経ではない出血がある
- 月経前のイライラ・落ち込みや体調不良
などといった症状があれば早めに受診しましょう。
月経に関する主な症状
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- 月経異常(生理不順)
- 精神的・身体的ストレスが原因でホルモンバランスがくずれ月経異常(生理不順)を起こすことがあります。
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- 月経以外の出血
- 月経以外の出血はホルモンバランスの乱れや病気の症状として起こります。必要に応じて、超音波検査や子宮がん細胞診を行います。
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- 月経痛
月経中の体調不良
(月経困難症) - 月経の3~10日前に現れる体や心の不調(月経前症候群 PMS)によって日常生活が妨げられる場合もあります。
- 月経痛
月経に関連する治療薬
- 低用量エストロゲン・プロゲステロン配合薬(LEP)
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- 対象となる疾患
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- 月経困難症
- 子宮内膜症
- 特徴
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低用量のホルモンが配合されているので、内膜が厚くならず、月経量が減少し、月経痛が軽減します。
いずれもシート状になっており1日1錠同じ時間帯に内服します。
- 治療方法
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月1回月経を起こす周期投与法と、月経回数を減らす連続投与法があります。、内膜が厚くならず、月経量が減少し、月経痛が軽減します。
- フリウェル配合錠LD(周期投与)
- ヤーズフレックス配合錠
(周期投与/連続投与両方可能) - ドロエチ配合錠(周期投与)
- 診療方法
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- 外来診療
- オンライン診療(再診の方)
- プロゲスチン製剤
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- 対象となる疾患
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- 子宮内膜症
- 子宮腺筋症
- 特徴
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女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の上昇を抑制する作用、排卵を止める作用や、子宮内膜症の病巣に直接作用して内膜の増殖を抑制する作用により、月経痛や骨盤痛などの症状を抑え、和らげる効果を発揮します。
- 治療方法
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ジエノゲスト錠
1日2錠を2回に分けて内服
- 診療方法
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- 外来診療
- オンライン診療(再診の方)
- GnRHアナログ製剤(GnRHアゴニスト/GnRHアンタゴニスト)
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- 対象となる疾患
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- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 特徴
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女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を低下させて、人工的に閉経の状態にする(偽閉経療法)ことで、子宮筋腫や子宮内膜症に伴う諸症状を改善することが期待されます。
- 治療方法
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- ジエノゲスト錠
1日2錠を2回に分けて内服
治療期間は、原則として6か月以内です。 - GnRHアゴニスト
リュープロレリン 4週に1回皮下注射 - GnRHアンタゴニスト
レルミナ錠 1日1回毎日同じ時間帯で内服
- ジエノゲスト錠
- 診療方法
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- 外来診療
- レボノルゲストレル放出子宮内システム(ミレーナ)
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- 対象となる疾患
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- 月経困難症
- 過多月経
- 特徴
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黄体ホルモンを持続的に放出することで、子宮内膜の増殖が抑えられ、月経量を減少させるとともに月経痛を軽くします。
- 治療方法
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外来診療にて装着可能であり、5年間装着したまま効果を持続することができます。
- 診療方法
-
- 外来診療
月経時期の調整について
大切なご用事に月経が重なってほしくない場合、月経移動が可能です。
ご希望の方は余裕をもって月経予定日の2週間前くらいに受診してください。
<費用> 3,300円
おりもの・かゆみ
体調の変化や月経周期によっておりものの状態が変わることはありますが、なかには性感染症(クラミジア・淋病・トリコモナス・マイコプラズマ・ヘルペスなど)が潜んでいる場合があり、気になるようでしたら、放置せずにご相談ください。
またフェムケア(月経関連や更年期の症状から起こるデリケートゾーンのケア)は、広く女性のQOL(Quality of life)を向上させるものです。
デリケートゾーンの違和感を感じるようでしたらご相談ください。
避妊
日本ではコンドームによる避妊が一般的ですが、より確実な方法として低用量ピルの内服や子宮内避妊具の挿入をおすすめしています。
また望まない妊娠に関してもご相談いただけます。
- 経口避妊薬(低用量ピル)
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- 効果
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エストロゲンとプロゲスチンを配合しており、排卵抑制、精子侵入抑制、着床抑制効果があり、避妊効果を発揮します。
- 使用方法
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1シート28日分1日1錠
同じ時間帯に内服
- 費用(税込)
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1シート 2,200円
28日分種類
- ラベルフィーユ28
- ファボワール28
- 診療方法
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- 外来診療
- オンライン診療
(再診の方)
- 子宮内避妊具(子宮内黄体ホルモン放出システム ミレーナ)
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- 効果
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黄体ホルモンを持続的に放出することで、子宮内膜の増殖が抑えられ、高い避妊効果を発揮します。
月経量の減少や月経痛の改善といったメリットもあります。
- 使用方法
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外来診療にて装着可能であり、5年間装着したまま効果を持続することができます。
- 費用(税込)
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55,000円
- 診療方法
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- 外来診療
- 緊急避妊ピル(レボノルゲストレル)
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- 効果
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避妊ができなかったり失敗した場合、臨時で内服するピルです。
- 使用方法
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72時間以内に内服する必要がありますが、できるだけ早く内服することをおすすめします。
- 費用(税込)
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8,800円
- 診療方法
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- 外来診療
それぞれの避妊方法にはメリットと起こりうるデメリット(副作用・合併症・留意点)がありますので、詳しくは医師にご相談ください。
妊娠をご希望される方
不妊(症)の定義は、生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠しない場合を指すとされ、その一定期間については1年というのが一般的です。
検査法や治療法などの情報を提供し、それぞれのご夫婦に合った治療を選択し、妊娠へのサポートをさせていただきます。
不妊症の患者様はいろいろなストレスやプレッシャーにさらされ、相談することもできず、悩まれることも多いと思います。
当院では、2名の専門スタッフ(不妊カウンセラー)を中心に患者様の様々な悩みをお聞きし心の支えとなるよう心がけ、ご夫婦それぞれの希望を尊重しつつ、適切な治療方針を立てていきます。
また、流産を繰り返す方(不育症)もご相談ください。
不妊症の検査
※子宮・卵巣の状態の確認、卵胞モニタリングによる排卵の予測
- 治療と検査は月経周期に合わせて行いますので、最初の受診は月経周期のいつでもかまいません。
- 人工授精・体外受精を含む高度生殖医療は行っておりませんので、必要であれば連携施設にご紹介させていただきます。
ブライダルチェック
近々結婚・出産をお考えの方は是非とも検査を受けることをおすすめします。
妊娠出産に影響するような婦人科の病気がないか、安心して最適な状態で妊娠・出産できる状態かどうかを検査します。
基本検査 <費用>11,000円(税込) | |
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問診 |
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婦人科内診 | |
経腟超音波検査 |
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子宮がん検診 | |
感染症検査 |
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血液検査 |
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基礎体温の説明 |
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オプション検査 | |
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風しん抗体検査 |
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卵胞期ホルモン検査 |
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黄体期ホルモン検査 |
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甲状腺ホルモン検査 | |
感染症検査 |
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乳房超音波検査 |
ブライダルチェックは健康診断の一種ですので、基本的には保険適用ではありませんが、症状によっては保険が適用されることがありますのでご相談ください。
また結婚・出産のご予定がなくても「妊娠する前の段階から自身の健康をケアする」という意味の「プレコンセプションケア」という考え方が広まりつつあります。
早い段階から妊娠・出産の知識を持ち、自分の体への健康意識を高めて、ライフプランを考えましょう。
気になることがございましたら、お気軽にお問合せください。
更年期
女性の体は女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響を受けており、ライフステージによってその分泌量が大きく変化します。
特に、エストロゲンの分泌量が大きくゆらぎながら減少する更年期(一般的に45~55歳)は心身にさまざまな症状が現れることがあります。
これらを総称して「更年期症状」と呼びます。
- 心の症状
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- イライラ
- 不眠
- 不安
- 意欲の低下
- もの忘れ
- 体の症状
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- 体が重だるい
- 顔がほてる(ホットフラッシュ)
- 立ちくらみ
- 手足の冷え
- 疲れやすい
- 大量の汗をかく
- 耳鳴り
- むくみ
- のぼせる
- 肩こり、腰痛
- 動悸
- 頭痛、頭重感 など
更年期をいきいきと過ごすためには、日々の生活習慣を見直して健康的な生活を心がけることが大切です。
また、更年期症状がどうしてもつらいときは、我慢せずにご相談ください。
更年期に対する治療薬
- ホルモン補充療法(内服薬 経皮製剤)
- 漢方療法
- 抗うつ薬 抗不安薬
- プラセンタ注射 など
乳房のチェック
日本では乳がんが年々増加し、女性が罹患するがんの第一位になっています。
今や9人に1人は乳がんに罹患すると言われています。
乳房の「しこり」や乳房皮膚の変化、乳頭からの分泌など気になる症状があれば、ご相談ください。
院長は乳がん検診超音波検査実施・判定医師の資格を取得しております。
また普段から乳房を意識する生活習慣(ブレスト・アウェアネス)をおすすめしています。
ブレスト・アウェアネスの【4つのポイント】
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- ご自分の乳房の状態を知る
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着替えや入浴、シャワーなどの際に乳房を見て、触って、感じ、乳房を自覚することです。
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- 乳房の変化に気をつける
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乳房の腫瘤、乳頭からの分泌物、乳頭や乳輪のびらん乳房の皮膚の凹みや引きつれなどの気をつけなければいけない乳房の変化を知りましょう。
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- 変化に気づいたらすぐ医師へ相談する
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なるべく早く変化に気づき医師に相談することで適切な治療を早い段階で行えます。
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- 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
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2017年より市の乳がん検診はマンモグラフィ検査が必須となっております。
※当院ではマンモグラフィは設置しておりませんので、マンモグラフィ撮影可能な医療機関での検診をお願いいたします。
ワクチン
以下のワクチンを取り扱っております。ご希望の方はご予約ください。
ワクチン | 概要 | 費用(税込) |
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HPVワクチン | 子宮頸がんワクチン シルガード9 | 26,000円 |
MRワクチン | 麻しん風しん混合 | 8,800円 |
インフルエンザワクチン | 妊産婦様優先 | 3,850円 |
RSワクチン | アブリスボ 妊婦様向け | 28,000円 |
※HPVワクチン、MRワクチンの予防接種費用助成に関しては、受付窓口にてお問い合わせください。